皆様、こんにちは。本日のBlogは場所を変えて
ここから発信いたします。
南三陸ホテル観洋「海フードBBQ」から、初登場「かもめ」さんです。
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今月から消費税が8%となった。
先月までは5%とあって、少しでも安いうちにと思う人々が買い物をする姿が、
テレビ画面に映し出されていた。その気持ちはよく判る。
昨今、値上げはあってもダンピングは殆どない。たとえ値上げはしなくても、
物が小さくなったり量が少なくなったりで、大きくなったのは「ちくわの穴」
だけじゃないのか、などと思わず突っ込みたくなることばかりだ。
そのように、いまは売る側も買う側も、望みもしない頭痛に襲われるような世相を
根こそぎ吹き飛ばすような何かを、誰もが待ち望むばかり、ではないだろうか。
さて、前置きが長くなった。
全く思いがけず、ブログへの原稿依頼を受けた。
戸惑いつつ、何を書こうかと束の間困惑した。
しかし、「頼むわよ」との怖いお方(ん? 女将?)からの電話での声を思い出し、
委縮しつつも、それでも何とか一度ぐらいは足跡を記(しる)すのもいいか、
と思うに至り、書くことにした。
――ホテルはどこでもそうだと思うが、お客様は午後にチェックインし、
夜、六時ごろから宴となるのが一般的な流れとなる。
飲み、歌い、話し、当ホテル自慢の海の幸をふんだんに使った料理を堪能し、
そろそろ二次会へと人々の気持ちが動く時間帯を見計らい、
幹事さんの音頭で中締めとなる。そこで行われるのが、お馴染みの、
「ヨゥ、シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」の手締め。
近頃は一本締めが主流のようであるが、この行為、宴席での付き物として捉え、
ただ何となく流れに合わせて手を打っている人々のほうが圧倒的に多いだろう、
と思われる。
ま、こんなことはどうでもいいことではあるけれど、その由来を知ることも
一興ではないかと思い立ち、いやらしくもこの場を借りて
薀蓄(うんちく)の押し売りをすることにした。
これを大きく分けると、江戸(東京)型と大坂(大阪)型に分けられるようだ。
全国標準は浅草の「三社際」の型と言われている。江戸型の早いリズム。
それが上記した、
「ヨゥ、シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」である。
この「シャシャシャン」を三回行うのは、「三が3つで九」。
それにおまけのような「シャン」が一つ加わって、「九」+「、」=「丸」となり、
すべて丸くおさまる、おさまった、という意味を持たせているとのことだ。
ちなみに「ヨウー」は「祝う」が変形したものという説があるが、
責任は持たないので間違っていてもあしからず。
また、この一本締めとは別に、昨今は「ヨゥ、ポン」で終わる、
実にあっさりとした締めもある。これを一本締めと誤解している人もいるようだが、
「ヨゥ、ポン」で終わるのは「一丁締め」なのでお間違いなく。
このように、全くどうでもいいことではあるけれど、時折、宴会場の傍を通る際、
会場から一本締めの声がかかり、小気味よい手拍子が鳴り響き、
二次会へと向かうのか、廊下にいそいそと出て来るお客さまとすれ違うことがある。
和やかなとてもいいお顔をしている。
(あ、ご満足いただけたのかな)とふとその後ろ姿を振り返りながら、
何となく至福な気分になる。
そんなときが、ホテルで働く者の気持ちが自然に和み、ホッとする、
私たちの「手締めタイム」であるような気がしないでもない。
「ヨゥ、シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」。
そう声に出さずに繰り返しながら、闇の横たわる駐車場まで歩き、
車に乗ると、帰路を照らすヘッドライトを点ける。
お客様の宴。そろそろ酣(たけなわ)の時間帯。
バックミラーにホテルの灯りが煌めいている。
申し遅れましたが、本日の担当は、BBQの因業爺ぃ、かもめ、でした。
・・・・以上、ときぴちNewFace! 「かもめ」さんの初登場UPでした!!!
ときぴちファンの皆様には修正なしの原文のままお楽しみいただきました。
「かもめ」さんは海フードBBQで皆様のご来店をお待ちしております。
今後とも宜しくお願いいたします(しゅん)
※次回以降は海フードBBQについてや、おすすめメニューなどなど
随時ご紹介していきます! 宜しくお願いしま~ス!!
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